ネットシネマ オリジナルドラマ「恐怖依存症」〈2005年制作〉
一見普通の青年に見える彼は、
社会の狭間で潜伏していたモンスターだった＿＿。
富士見 英武は、映画監督を夢見ている。
一日中パソコンの前から離れようとしない通称“オタク”だった。
自分を「ヒッチコックの生まれ変わり」と信じて疑わない彼は、
生活の為に夜だけはバイトしていたが、
妄想で生きているようなものだった。
幼い頃に母親と生き別れた青年、
いつしか母に似た女性に心を惹かれ、そして憎しみが芽生える＿＿。
バイト先で、客の女性・有紀子と出会ったことで、
それまでの彼の妄想に歯止めが効かなくなってゆく。
母親を彷彿とさせる美貌の有紀子となんとか近づこうと努める英武だが、
そのうち彼の異常性にも気付いていく有紀子。
母親の記憶と妄想が、心を壊していく。
やがて曖昧だった記憶が悪夢として甦り、母親の幻想に心を奪われつつも
周りの全てに殺意をおぼえるようになった。
そしてついにその殺意のシネリオは現実のものとなってしまう。
モンスター化していく彼は、次々と残虐な連続殺人鬼となった。
出演：窪塚 俊介・吉野 公佳
監督・脚本：藤井 秀剛
1999年カリフォルニア芸術大学卒業。2000年NTV系「つんくタウン」の企画募集に2500本の中から選ばれ「生地獄」で監督デビュー。「超擬態人間 」で世界三大ファンタスティック映画祭の一つ、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭アジア部門において、日本人初のグランプリを獲得。以後、ホラー・サスペンスなど監督・脚本作品多数。
製作著作：ブロードバンドピクチャーズ
